八戸えんぶり無料シャトルバス・レポート

     
毎年2/17〜20にかけて行われる「八戸えんぶり」。
2008年の八戸えんぶりには、JR東日本盛岡支社が三八五バスを借り上げ、八戸市内を循環する無料シャトルバスが運行されました。
JRが自ら無料バスの運行を企画実施するのは異例ともいえます。
地元の八戸市、八戸観光コンベンション協会も協力という形で関わっていますが、今後の八戸市内における観光アクセス交通の取り組みについて、既存の交通手段だけでは不足しているということを指摘された結果ともいえ、今後地元がどのように対応すべきなのかという一石を投じた施策だったと思われ、今後の動向が気になるところです。
八戸市内で運行された無料シャトルバスの様子をレポートしてきました。
 
運行の様子
八戸駅東口の停留所は、通常路線バスの降車・待機場所となっている道路側でした。 無料シャトルバスは三八五バスの日産ディーゼルのスーパーハイデッカーが使用されました。
三八五バスはいろいろな無料シャトルバスを請け負っていますね。
バス前面に掲示された横断幕 側面にはシールで運行ルート図とキャンペーンの告知が書いてありました。
ステッカーにも「八戸えんぶり」無料シャトルバスの文字がありました。 八戸市営バスと並ぶとスーパーハイデッカーの大きさが分かりますね。
八戸駅新幹線改札口の案内板にも無料シャトルバスの乗り場案内が掲示されていました。 在来線改札口には移動可能なタイプの看板で無料シャトルバス乗り場が掲示されていました。
八戸駅東口のエスカレータ・階段を降りてきた所に設置されていた乗り場を案内する看板。 はちのへ総合観光プラザにはキャンペーン抽選会場となっていました。
史跡 根城の広場の乗り場は貸切バス駐車場内でした。 八食センターの乗り場は南部バスのバス停と同じ場所となっていました。
本八戸駅の乗り場は、南部バスのバス停と同じ場所となっていました。 路線バスと同じ乗り場ということで、一部路線バスと停車タイミングが重なってしまう場面もありました。
八戸えんぶり無料シャトルバスは多くの市民、観光客の利用があり、大変好評だったようです。
2/17が日曜日に当たったことで大勢の観光客がやってきたと思われますが、何より平日にも多くの乗車があったことは大変驚きでした。
おそらく八戸市民が相当数利用していたものと思われますが、市民にとっても改めて八戸市内の観光を楽しめるきっかけとなったのではないでしょうか。
今回の無料シャトルバスは、かつて南部バスが運行していた「るるっぷ八戸やわたうまコース」と重複するものとなっていました。
無料シャトルバスとやわたうまコースがほぼ重複する形で運行されたことで、観光需要があるルートとして認められたものと受け取ることができるのではないでしょうか。
ただし、るるっぷ八戸での利用状況が振るわなかった原因として、停車停留所が細かく設定され過ぎたことで分かりにくさがあったこと、運賃が200円均一で値頃感が少なかったこと、何より観光客向けとして市外への周知不足というのが大きい要因になったと思われます。
停留所をメインの観光地に絞り込み、さらに市外への周知をJRと協力して推し進めること、さらに運行期間を観光シーズンや祭りシーズンに絞り込むことで運行コストを低減させることもできるでしょう。
現在の路線バスを使って、八戸駅から主な観光地に向かうことはできるものの、実際に行くとなれば複雑な路線、運賃等に阻まれて、バスを選択してくれる観光客は少ないのが実情です。
今回の無料シャトルバスは企画実施ともJR東日本盛岡支社が行いましたが、八戸三社大祭からは是非とも地元八戸が自ら運行する積極的な取り組み姿勢を見せて欲しいと思います。

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