予約式ふくち
ふれあいバス・レポート2

福地村と交通エコロジー・モビリティ財団では、昨年に引き続き今年も平成17年9月15日から11月30日にかけて
実証実験として「ふれあいバス」を運行することなりました。
昨年はDRTと呼ばれる予約式の乗合タクシーが村内支線を走り、幹線バスはノンステップバスが日赤病院、八戸駅、
八戸市中心街を結ぶ形で行われましたが、今年は昨年よりも規模を縮小した形で実験運行が行われています。
では、その様子を具体的に見ていきましょう。

<昨年と今年の実験運行の比較>
昨年(平成16年) 今年(平成17年)
運行主体 八戸市・福地村 福地村
交通エコロジー・モビリティ財団 交通エコロジー・モビリティ財団
運行方式 幹線バス(八戸市方面)・DRT(乗合タクシー) 幹線バス(八戸市方面)・支線バス(村内)
使用車両 幹線バス:ノンステップバス 幹線バス:小型バス(2段ステップ)
DRT:ジャンボタクシー 支線バス:小型バス(1段ステップ)
委託事業者 幹線バス:南部バス 幹線バス:南部バス
DRT:八戸タクシー 支線バス:北日本中央観光バス
運賃 幹線バス:日赤病院まで300円、中心街まで500円 幹線バス:日赤病院・八戸駅まで300円
DRT:100円均一 DRT:100円均一
運行区間 幹線バス:福地村〜日赤病院・根城・中心街・ラピア 幹線バス:日赤病院・八戸駅

実験運行の比較を見ても、大きく異なるのは昨年まで八戸市と福地村が八戸地域生活交通計画検討
委員会の同じメンバーとして参画していたのが、今年は福地村単独となったことです。
市町村合併の枠組みが崩壊し、八戸市は南郷村と合併し、福地村は名川町・南部町と合併して新しく
南部町としてスタートする予定となっていることが影響していることは間違いないでしょう。

もともと八戸地域生活交通計画検討委員会は市町村合併を前提としての交通体系をどう考えていくの
かが大きなテーマであったと思われますが、それも今では八戸市・福地村とも別々に検討するように
なってしまいました。

八戸市では「生活交通再編計画」の策定中ですが、福地村よりも平成17年9月末で廃止されてしまう
南郷区内の公共交通をどうしていくかが大きな課題ですし、市内でも市営バスの赤字経営解消と代替
交通手段の確保という課題が立ちはだかっています。
でも、福地村の生活圏は行政と関係なく、やっぱり八戸市に向いているのですから、市町村合併の問
題とは別に交通体系をどうしていくのかを考えなくてはいけない時期に差しかかっていると思います。

そろそろ互いのいがみ合いは別に置いておき、近隣市町村と今後の交通体系をどうすべきかを真剣に
検討して頂きたいものですね。



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