【緊急企画】どうなる?
2004年11月26日に東京地方裁判所に民事再生法の適用申請を行った古牧温泉渋沢公園。 長年青森県屈指の一大観光リゾート地を築いてきたことで全国的にも有名であり、青森県観光の要としての地位を築いてきていました。 古牧温泉の経営が実質的に破綻したことで地元観光や経済界に与える影響は大きいと思われ、今後の行方がどうなるのか、不安と動揺 が広がっています。 全国的にその名を広めた古牧温泉を支えた原動力には、駅や空港、港から幅広く宿泊客のフットワークとして運行を続けてきた無料の 「古牧しゃとるバス」の存在が大きかったようです。 東北新幹線八戸開業で「はやて効果」とまで言われた大入りした観光客の受け入れに大きく貢献した古牧温泉は、「はやて効果の勝ち組」 とまで称されるほど、多くの観光客が集まっていましたが・・・。 |
古牧温泉民事再生の関連記事リンク 古牧温泉渋沢公園(公式サイト) デーリー東北 東奥日報 Yahoo!ニュース-倒産 |
地元紙を始めとして、いろいろと経営破綻に至った特集を組んでいるものが多くありますが、そちらは専門家の皆様にお任せするとして、 私は古牧しゃとるバスが今度どうなっていくのか?について、勝手に考察したいと思いまして緊急企画を立ち上げました。 これから、刻々とニュースが飛び込んでくると思いますので、こちらのページは随時更新していきたいと思っています。 |
八戸駅西口で新幹線からの到着客を待つ 「古牧しゃとるバス」。 車両は三菱エアロバスのフルデッカー |
東北地方では珍しい西日本車体ボディー。 こちらは新幹線開業前に本八戸駅から運行開始 されたばかりの「古牧しゃとるバス」 |
三菱ローザのマイクロバスも使用されていました。 八戸駅西口にて。 |
奥入瀬渓流グランドホテルを起点に湯めぐりしゃとるバスとして 運行されている三菱ローザのバス。 ボディには岡本太郎のデザインがあしらわれています。 |
更新日 | コメント | 関連リンク |
2004/11/28 | 古牧しゃとるバスって何?という方もいらっしゃるでしょうから、その方はこちらを参照してください。 | 公式サイト |
こちらのコメントコーナーで随時古牧しゃとるバスに関する考察やコメントなどを 更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 |
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2004/11/28 | では最初のコメントから取り上げます。 さっそく「古牧しゃとるバス」が廃止されるのではないか?と危惧する声があると デーリー東北の特集記事に掲載されていました。 なんでも、古牧温泉が全国の旅行業者が選ぶ「にっぽんの温泉100選」(観光経済新聞社主催)で1992年から10年連続日本一の となった背景には、「古牧しゃとるバス」の存在があったからだと書いてあります。 しかし、今回の経営の再生計画で「古牧しゃとるバス」が廃止されるのではないかと危惧しているとあります。 なるほど、確かに「古牧しゃとるバス」の便利さと無料バスという魅力は計り知れないものがあるでしょうね。 自社保有のバスで「古牧しゃとるバス」ほど広範囲の駅・空港・港をカバーして運行されているケースというのは、他県の観光地でも あまり見られない事例だと、常々思っていました。 確かに「古牧しゃとるバス」が廃止されることになれば、それこそ古牧温泉の魅力が地に落ちてしまうと言っても過言ではないほど、 他では真似のできないサービスだと思います。 それこそ万単位の宿泊費を支払ったとしても、その中に移動の交通費が含まれると考えれば、非常に古牧温泉グループは格安で 観光客を迎えてくれていたのだな〜って思えます。 私も何度か利用してみて快適だったな〜と思いますし、なんといっても無料で十和田湖にも行ける、八戸から遊びに行けるというの は、非常に大きなメリットでした。逆に言えば「古牧しゃとるバス」の存在がなければ、古牧温泉グループの施設は利用しなかったと 思います。 でも、これは私だけが感じていることじゃなく、古牧温泉グループ利用者は皆さんそう思うのではないでしょうか? ということは、みすみす利用者を減らすようなことを、いくらなんでもアメリカ投資会社がやるだろうか?と疑問に思えてきます。 というわけで、私としては「古牧しゃとるバスの廃止はない。廃止は返って自殺行為」だと思います。 |
デーリー東北 特集記事 |
2004/11/29 | 今回は、古牧しゃとるバスのルートについて考察してみたいと思います。 八戸駅発のルートを例に取ると、下記のようなルートになっています。 現在は八戸駅西口を発車した後、三沢にある古牧温泉に向かいます。その後、古牧温泉からの乗客を乗せて向かう先は、 事実上のターミナルとなっている奥入瀬渓流グランドホテルです。奥入瀬渓流グランドホテルに宿泊するお客さんを降ろした後に、 谷地温泉方面や十和田湖方面に向かっていくのがメインルートになっています。 八戸駅発の古牧しゃとるバスは新幹線開業の前年から運行を開始しました。いわば新幹線開業前からのPRを行う意味もあった ようですが。そして、新幹線開業と共に本数を増やして現在に至っています。 午前中の八戸駅西口にはいつもバスが待機していて、いつでも新幹線からの乗換客が来てもいいようにスタンバイしている光景を 目にすることができます。 今回米大手投資銀行ゴールドマン・サックス・グループに事業を譲渡という方針を打ち出していますが、ここで問題となるのがゴー ルドマン・サックス・グループが買収したのは古牧温泉と奥入瀬渓流グランドホテル、第二グランドホテルだけという点です。 それ以外の施設については現社長の親族が再建計画を立てて継続して経営していく方針が伝えられています。 しかし、当然のことながらコストがかかるバスの運行については無駄を省いた形で運行が維持されることになることが予想される ため、もしかすると奥入瀬渓流グランドホテルから先の谷地温泉、十和田湖方面のバスは運行を取りやめることになるのではない かと予想されるのです。 まだ具体的なことが決まっていないので分かりませんが、できることなら現在の運行形態のまま変わらないでいて欲しいと思うの ですが・・・。 |
公式サイト |
2005/07/02 | 今日のデーリー東北3面に記事が掲載されていましたが、昨年11月に経営破綻した古牧温泉渋民公園と十和田観光開発の再生 計画では、予想通り古牧しゃとるバスにも見直しのメスが入ることとなった旨の記述がありました。 記事によると、「しゃとるバスの運行はコストがかさんでいるため、今後関係者が運用方法を見直す見通し。場合によっては会社 分割になった場合個別の対応になるかもしれない」(関係者)とありました。 とりあえず「運用方法を見直す」ということで廃止という最悪のシナリオは回避されるようですが、運行コースや発着地、本数などが 見直されることには間違いないようです。 |