八戸地域生活交通検討委員会
予約式ふくちふれあいバス・レポート
平成16年11月17日より、八戸地域生活交通検討委員会で検討されてきた「予約式ふくちふれあいバス」の
実証実験が開始されました。
約3カ月間の実証実験で、利用者数や村民からの意識調査、運行に際しての問題や課題などを実験を通して
検討されていくものと思われます。
さっそく週末を利用して現地取材を行ってきました。
レポートに行く前に、今回の実証実験に至った背景について、
簡単におさらいしましょう!
八戸地域交通検討委、新システムで実験運行(2004/10/14:デーリー東北紙より引用)
 地域の実情に合った交通体系の在り方を検討する「八戸地域生活交通検討委員会」(八戸市福地村交通エコロジー・モビリティ財団の共同事業)は十三日、
福地村のアヴァンセふくちで第三回委員会を開いた。
 十一月十七日から三カ月間の予定で、ノンステップバスとジャンボタクシーをメーンに用いたDRTと呼ばれる新たな運行システムで実験運行を行うことを決めた。

 DRTとは、利用者が外出したい時間に事前予約し、乗り合い型で目的地やその周辺の停車場所に送迎する公共交通システム。タクシーほど運賃が高くなく、
バスより自由度があるとされる。
 実験案によると、対象者は福地村民。同村を麦沢や福田、小泉地区などを一つとする西エリアと、あかねや杉沢地区などをまとめた東エリアに区分。
前者はノンステップバス(定員四十九人)、後者はジャンボタクシー(九座席)が循環運行する。また、車いすに対応した福祉車両での移送サービスも行う。

 バスは村内を巡った後、八戸市の日赤病院やラピアに向かう。両市村を一日二・五往復する。八戸市内のバス停では、市内行きが降車のみ、
同村行きが乗車のみとなる。ジャンボタクシーは、西エリアを走るバスや既存の民間バスに接続する。
 料金は、村内を乗車地点とすると、村内が百円、日赤病院(田面木)までが三百円、根城までが四百円、市中心部とラピアまでが五百円。
小学生は半額。開業後一週間は、体験期間として無料とする。

 乗車希望者は、村内に設ける予約センターに電話予約する。バスとタクシーの場合は、運行時間が確定すると予約者に連絡が入る仕組み。
ただし、鉄道に接続する通勤・通学時間帯は会員登録制とする方針。
 今後は、運行に関する許認可手続きや予約センターの開設を行うほか、村の広報などを通じて周知を図る。
取材できるまでの遠い道のり・・・
今回の実証実験について、事前にインターネットで情報収集をしてみましたが、八戸市、福地村、交通エコロジー・モビリティ財団の公式サイトにも実験はおろか、
委員会の存在さえも書いてあるところがなく(八戸市は辛うじてちょっとだけ…)、事前の情報が何もないままいきなり福地村に行くしかありませんでした。
というわけで、直接現地に行くことで何とかなるだろう?という楽観的な考え方で、現地に行ってみましたが、結果は苦労というか遠い距離を歩く羽目になりました。
まさに足で稼いだ情報ということです(笑)
とりあえず出発地点は、青い森鉄道苫米地駅からスタートです!


2004/11/24補足:やっと福地村の公式サイトに情報が掲載されました(^^; こちらです。
2005/01/31補足:1/28からバス停増設、予約締め切り時間の見直し、運賃値下げの見直しが行われたそうです。詳細は公式サイト
苫米地駅から徒歩10分
ほどで村役場に到着。
でも、土曜日なので誰も
いませんでした。
役場前の掲示板にも、
実証実験に関する記述
は何もなく…。
さきほどの写真撮影現場
から歩いて20分ほど来て、
やっとこの大きさの写真が
撮影できる距離まで近づき
ました。
畑の周囲を大きく迂回して
来ないと行けませんでした。
ふと村役場の裏手に回って
みると、南部バスのバス停
を発見!
そこの下を見ると…。
やっと着きました!
村役場から徒歩で30分
もかかってしまいました。
私も疲れた身体を温泉で
癒したい気分ですが、タオ
ルなども持参してなかった
ので、諦めました。
なんと!
予約式ふくちふれあいバス
と書かれたシールらしきものが
貼ってありました。
しかし、時刻表などは一切表示
されていません。
しかし、ここに予約センターの電
話番号がありましたので、さっそ
く電話して写真撮影や時刻表など
がどこで入手できるかを問い合わ
せてみました。
これが実証実験で使う
バスなのかな?
と思いましたが、よく考え
るとノンステップバスだっ
たことを思い出しました。
こちらは村のバスですね。
電話してみた結果、
村役場から遠く離れたバーデ
ハウスに時刻表があると聞き、
村役場からバーデハウスまで
行くバスもないことから、仕方なく
歩いていくことにしました。
しかし、周囲の景色はご覧のとおり
のんびりした田園風景
…。
バーデハウスふくちの
玄関ロビーです。
なかなかきれいな建物
で驚きました。
中には家族連れなど、
大勢の人たちが来て
ました。
おお!
遠く(直線距離で500mくらい)先に
バーデハウスらしき建物を発見!

しかし、畑を通り抜けるわけに
は行きませんので、実際の距離
は遠く道路を迂回して進まないと
いけません。
しっかりと南部バスの
バス停も玄関前にありました。
ここにも「予約式ふくちふれあ
いバス」のシールがありました。

さて、取材開始です!

レポート2へ