H20.4ダイヤ改正前レポート
南部バス編
2008年4月1日に行われるダイヤ改正は大幅な減便や系統・路線廃止が行われることになっています。
南部バスでは一時期新路線開設や増便が行われて、さらに市営バスからの路線移管により、さらに路線・便数も増加してきました。
しかし、バス利用者の減少に歯止めがかかず、近年は郡部路線の減便や廃止等を行い、いよいよ昨年からは八戸市内においても大幅な減便・路線廃止が行われるようになってきました。
今回のダイヤ改正でも八戸市内を中心に減便・系統・路線廃止が目立つダイヤ改正を行いますが、逆に「八戸市公共交通再生プラン」での提言を受けて、省力化・効率化を図りつつ、利便性を高める八戸駅線の共同運行化が行われます。
ダイヤ改正を前に2008年3月31日を以て減便・廃止される路線から、南部バスの今を見てきました。
2008年4月1日のダイヤ改正に関連したブログ記事⇒八戸鉄道・バス研究会別館ブログ

◆八戸市営バス第1期(2005年)移管路線の減便・廃止
八戸市営バスから第1期分として移管された5路線のうち、3路線が廃止され、残る2路線が減便されることになりました。
これは市営バスから移管されてから3年間は運行費の赤字欠損分を補助することになっており、今回の減便・廃止は補助金がなくなったことに伴う措置といえます。
しかし、全路線が廃止されるということではなく、是川団地線(支所前経由)と一日市線が減便のみに留まったというのは、路線廃止となってしまうと交通空白地帯になってしまうのを避けた措置ともいえ、南部バスが公共交通を運行する企業努力として対応した措置といえるでしょう。
1.是川団地線(支所回り)(南部バス路線名:是川団地線(是川支所前経由))
是川団地線の支所回りは、二ツ家線(中居林経由)の廃止と同時に大幅に減便されることになっています。
是川団地は八戸市営バスのバスプールを間借りして使用していますが、今回の減便により市営バスと並ぶ機会も極めて少なくなりそうです。
2.是川団地線(風張回り)(南部バス路線名:是川団地循環線(二ツ家経由))
是川団地循環線は1日上下1往復するのみで八戸市営バス時代の大杉営業所〜朔日町(三日町)間を運行することに合わせて、南部バスでは八高前〜十一日町(八日町)で運行される変則的な系統となっていました。
八高前行きが見られる珍しい路線でしたが、今回のダイヤ改正により八高前行きも消滅してしまうことになります。
3.高専線の一日市発着路線(南部バス路線名:一日市線)
一日市線は路線廃止は免れましたが、利用者数の減少に伴う減便が行われます。
また、一日市〜三日町〜ピアドゥ〜ラピア行きが廃止されることにより、全便が十一日町(八日町)発着へ変更される予定です。
4.新工場街線(南部バス路線名:太平洋金属線)
太平洋金属の企業敷地内に乗り入れる珍しい路線でしたが、利用者が殆どいない状態が続いていましたので、今回のダイヤ改正で廃止されることになりました。
これにより、私企業内に乗り入れる珍しい路線が消滅してしまうことになります。
5.八戸駅線(内舟渡経由)
五戸線(内舟渡・八戸駅経由)と合わせて運行されていますが、市営バス時代には平日で9本運行されていたものが五戸行きと統合された結果、八戸駅発着便は2〜4本のみと数少ない運行本数となっています。
八戸駅線は共同運行化が行われる田面木経由を残すのみとなってしまうようです。

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